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2014年11月10日 (月)

「奇妙」なマカデミアナッツの畑

Img_2366この画像。マカデミアナッツ農園の画像なのですが、この画像の「奇妙」な点に気がついた方はおられますか?

この画像だけですと少し解りにくいかもしれませんが、その「奇妙」な点というのはこのナッツの木が植えられている環境のことになります。
通常、マカデミアナッツの木は丘陵地に植えられるのが「常識」。ナッツの畑を見渡すと丘陵の起伏に沿って木々が植えられている様子が見渡せます。
対してこの畑があるのは起伏のない平野部。低湿地帯で周辺にはティーツリーの畑やサトウキビの畑が広がっています。こうした低湿地帯はしばしば洪水もあり、一般的な野菜畑などには適しません。なので洪水が来てもダメージの少ない、そして栽培にあまり手のかからないティーツリーやサトウキビの畑として土地を利用するというのが、誰もが疑うことのない常識でした。

でも、この常識にあえて挑戦した農園がありました。そして成功したのがこのマカデミアナッツ農園。土は肥沃でナッツの成長には絶好な上、通常の畑は丘陵地で作業に手間がかかりますが(ナッツが転がっていってしまうほか、坂があるので農作業が大変)、平地の畑ならこのような手間も軽減されます。洪水と言っても数センチの高さで土地が冠水するだけで、木が大きくなってしまえば洪水の影響もほとんど受けません。

農園主さんに、「こんな平地にマカデミアナッツの畑は珍しいですね」と聞いてみると、「誰が、マカデミアナッツは丘陵地でしか育たないと決めたんだい?」とニヤリと笑って答えてくれました。
実際、初めて平地にナッツの畑を開いた際には周囲の農園から「うまくいくはずかない」と笑われ続けたのだとか。今ではこの成功体験をみて、周辺の農家でもサトウキビからマカデミアナッツに転作する農家が出はじめるまでになりました。

常識を疑うことによるイノベーション。こんな身近なところにも成功例がありました。

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2014年11月 1日 (土)

蒸留浄水器でローズウォーター作りに挑戦

自宅の庭にたくさんのバラの花が咲いたので、今回はローズウォーター作りに挑戦してみることにしました。

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用意したのは電気で動く蒸留水メーカー(蒸留浄水器)とバラの花400グラムほど。機器は飲用の蒸留水を作るためのものですが、Tea Tree Farmsではこれを植物の蒸留実験に使っています。

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こちらが今回使ったバラ。ちなみに庭には何本もバラを植えているわけではなく、1本だけしかないのですが、とてもたくさんの花を結びました。今年は雨が少ないことも関係しているのかもしれません。

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これが摘み取った後のバラの花。本来であれば、花びらだけを使うのでしょうが、選り分けるのが面倒だったのでこの状態のまま蒸留しました。ちなみに蒸留方法は水蒸気で蒸す「水蒸気蒸留法」ではなく、バラの花自体を熱水で煮込んでしまう「熱水蒸留法」です。この方法のほうがローズウォーター作りには良いのだそうです。

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で、出てきたローズウォーターがこれ。今回は500ml作ってみました。このバラの量だともう少したくさん作れるのだそうです。なので、香りは結構強め。濃厚なバラの香りです。画像では見えにくいのですが、水面にはわずかにオイルが浮遊しています。これがローズオイル。本当にちょっとしか出てきません。ローズオイルがとても高価な理由がこれでよく分かります。

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蒸留した後のバラの花。まだとっても強いバラの香りが・・・集めたローズウォーターよりもこちらのほうが数倍強い香り。きっと、蒸留を続ければもっとたくさんのローズウォーターが作れたのでしょうね。まあ、実験ですので、今日はここまでで終了。

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ローズウォーターを煮沸消毒しておいたボトルに封入して完成。活用方法はまだ決めていませんが、たくさんできましたので色々と試してみたいと思います。






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