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2013年1月20日 (日)

原産国表記について考える

2013madeinaustralia左の画像ですが、オーストラリアのスーパーマーケットで売られているオレンジジュースのボトルに書かれているものです。「メイド・イン・オーストラリア」の文字の後に「フロム・インポーテッド・アンド・ローカル・イングリーディエンツ」の文字。パッと見るとオーストラリア産のように見えますが、重要なのはその後半に書かれている内容で、「輸入品と国産の素材で作られています」と書かれています。

実はこれ、最近オーストラリアで話題に、そして問題になっている表記。オーストラリアにおいても日本と同様に食の安全性が意識され、製造国の記載が義務づけられています。が、この表現ではその内容がどこまで国産でどこまでが輸入品か分からないという状況。加えてどこの国から輸入されたかも分かりません。こうした合法的ながら法律をかいくぐった、曖昧な表現が可能な事から、これを正すべきだという動きが出ています。

何故この様な話をご紹介したかといいますと、同じ事がオイルでも起こっているからです。たとえばホホバオイル。オーストラリア産の価格高騰などによりオーストラリア国内においてもアルゼンチンなど南米産のオイルの流通量が増えてきました。これらには堂々とオーストラリア産と書かれていますが、実際には「商品として加工した(ボトル詰めした)のがオーストラリアですよ」という意味で、オイルの原産地については触れていないという商品が混ざっています。でも法律上はコレで問題ないので、結局、オーストラリアで生産されたオイルを使った商品だと勘違いしてしまう結果となります。何やらややこしい話しですよね。

ちなみにエッセンシャルオイルにおいてはオイルが作られた国や地域を記載するのが一般的です。これは植物が生産された地域の気候や土壌によってオイルの成分構成や香りに比較的大きな違いが生じる「ケモタイプ」区分を明確にする意味もあります。

Tea Tree Farmsではこの慣例に従って、全ての生産国表記をオイルが作られた国としています。たとえばティーツリーならオーストラリア産、マヌカならニュージーランド・イーストケープ産といった具合に。

もちろんキュアスで出荷していますホホバオイルも同様のルールでオーストラリアの農園で生産されたホホバオイルをオーストラリアで商品化し、オーストラリアから出荷している、正真正銘の「メイド・イン・オーストラリア」になっています。

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