マカデミアナッツオイルの作り方
先週、マカデミアナッツオイルの工場を訪ねてきました。工場内の画像はご紹介できないのですが、今回はマカデミアナッツオイルの作り方についてご紹介したいと思います。
マカデミアナッツオイルは低温圧搾することで抽出されます。「低温圧搾」などと書くと何かすごい事をしているように思えますが、例えるならオレンジジュースを作るのと同じ要領で圧力をかけて潰してオイルを絞り出す、方法としては単純なものです。
オイルの抽出ではまず果皮(画像では緑色のナッツ外側の皮)を取り除いたナッツを割り砕くことから始めます。この時、どれほどの大きさに砕くのかがポイント。大きすぎたり、逆に小さすぎたりすると圧搾中に詰まってしまいます。また、砕かれたナッツは硬い殻とナッツを分離することなくそのまま圧搾にかけられます。こうすることにより、割れた殻がナッツを混ぜ合わせることになり、圧搾中に詰まる事がなくなるのだそうです。工場のスタッフによるとこの砕いた後の「大きさ」、そして圧搾時の圧力のかけ方にコツがあるのだとか。苦労の末、25年の経験が生んだ秘密があるんだ、と担当者は笑っていました。
抽出されたオイルはそのまま専用パイプを通って冷却機に集められます。冷却機で冷やされたオイルでは凝固温度の高い一部の成分が沈殿し、この工程で取り除かれます。その後、フィルター処理を行って、晴れてマカデミアナッツオイルとして市場に出て行きます。
食用グレードのオイルの作業工程はここでおしまいですが、コスメティックグレードのオイルの場合、このオイルをさらにもう一度処理し、粘性やナッツ独特の香りを取り除きます。この際には当然ですが薬品等を加えることはありません。
こうして生まれたコスメティックグレードのオイルは化粧品メーカーなどの出荷されてゆきます。ちなみにオーストラリアでマッサージといえば必ずといっていいほど、このコスメティックグレードのマカデミアナッツオイルが使われています。
▽Tea Tree Farms マカデミアナッツオイル
http://www.teatree.jp/TTF/c_product_maca.htm
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