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2012年4月 4日 (水)

放射線とティーツリーオイル

先日、あるお客様より放射線治療に関連してティーツリーオイルの有効性についてお問い合せをいただいたことから、少し調べたことをご紹介したいと思います。

放射線治療を受けた際にできる放射線焼けとも呼ばれる、火傷のような症状。ティーツリーオイルが活用されているのはこうした症状に対してになります。
具体的には放射線焼けそのものではなく、これにより皮膚が炎症を起こしスキントラブルとなるのを緩和する目的で使用されています。特に治療の副作用等で白血球が減少した場合、細菌性・真菌性の炎症のリスクが高まります。これに対してティーツリーオイルに含まれる抗菌成分を利用し、炎症を緩和させるという形で利用されているようです。

少し難しいですが、理論的にはティーツリーオイルに含有される抗菌成分「テルピネン4オール」が作用する事により、放射線治療により免疫力が低下した体に対して火傷のような形で照射焼けが生じた場合に、この箇所で起きる事が想定される細菌を原因とした炎症をこの成分が抑制する、ということになるのかと思われます。

具体的には希釈されたティーツリーオイルをスプレーとして使用するケースが一般的のようで、こうした目的での使用を前提として生産している化粧品メーカーもあるようです。

オーストラリアにおける一般的な情報となりますが、自作する場合にはティーツリーを希釈して使用する事になるかと思います。一般的に濃度は5%未満が目安と言われています。
希釈はアルコールを用いる方法も有りますが、肌への強い刺激となりますのでアルコールを避ける方法もあります。具体的にはアルコール以外で希釈できるように乳化剤を利用して水溶化したオイルを用いる方法のほか、キャリアオイルで希釈する方法が検討できます。
オーストラリアの専門家によりますと肌への刺激と乾燥を抑える事を考慮した場合、少しベタつきはありますがキャリアオイルで希釈する方法がベターとのこと。キャリアオイルにはホホバオオイルを選択するのが一般的です。
ただし、ティーツリーの持つ抗菌成分に対して肌が赤くなったり湿疹等のアレルギー反応が出るケースがありますので、体質によっては使用できない場合があることを忘れてはいけません。

※この記事ではオーストラリアで一般的に利用されているオイルの使い方を紹介しています。体質に合わない場合、思わぬ副作用が出る場合があります。ご利用にあたっては十分に御注意いただき自己責任でご利用ください。Tea Tree Farmsではこれによる事故・副作用などについて一切責任を負いません。


ところで、ティーツリーオイルには放射線に効果があるらしい・・・という噂話を耳にしたことがあります。これはおそらく、この放射線治療焼けに対するスキンケアとして用いられている事が誤解され、放射線をブロックするような効果があるように伝わったものかと思います。
ニアウリなど他の精油でも同様なことが言われたりしますが、いずれも高い抗菌効果があるオイルでしたので、これも同様の誤解かと・・・。

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