オーストラリアのオリーブオイル
過去10年ほどの間で豪国内での生産量が大きく伸びているのがコーヒー豆とこのオリーブオイルです。
以前にTea Tree Farmsでも頒布をしていました近郊のオリーブ農園は相次ぐ天候災害のため残念ながら生産を終了してしまいましたが、オーストラリア大陸南部地域では事業として成功した農園も多く、スーパーマーケットのオリーブオイル売り場では全体の3分の1から半分ほどがオーストラリア産のオリーブオイルになってきました。
仕事柄もあって色々試してみたのですが、概して言えるのはヨーロッパ産に比べてオリーブオイル独特の匂いが弱く、フルーティーな点がほぼ共通しています。オリーブオイル独特の匂いに対しては好みがあると思いますが、私自身は自己主張の強いあの匂いはあまり好きではありません。サラダドレッシングを作っても全てがその匂いに押されてしまって、せっかくの野菜の持つ香りがすっかり覆い隠されてしまうからです。
が、オーストラリア産のオリーブオイルに関していえば、数社分を除いてこの匂いが適度に抑えられていて、私には気にならない仕上がりでした。さすがに以前試した「絞りたてのオイル」のように、そのまま飲めるようなものではありませんが、穏やかな香りと喉の奥にチクチクする独特の刺激がうまく共存した良いオイルだと思います。
今後、輸出を始める会社・農園も増えるかと思いますが、オリーブオイルはきっとオーストラリアを代表する農業生産品になり得ると感じています。日本で入手可能かは分かりませんが、機会があれば是非お試し下さい。
ちなみに高品質のオリーブオイルは良いキャリアオイルでもあります。特にオリーブ独特の臭みが少ないオイルは精油の希釈用としても多用できることでしょう。
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