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2009年4月28日 (火)

インフルエンザ予防とティーツリーオイル

ティーツリーオイルがインフルエンザ予防に活用できるらしい・・・これは経験的に知られている話ですが、それを科学的に裏付けるデータが論文として発表されていますので、ご紹介したいと思います。

今回の研究結果は2007年3月31日から4月4日までの間にドイツのミュンヘンで開催されたEuropean Society of Clinical Microbiology and Infectious Diseases で発表されました。発表の内容は以下のようになっています。

研究はテルピネン4オールを中心に組成されるティーツリーオイルがインフルエンザウイルス(H1N1型)に対してどのように作用するのかを実験によって検証するというものでした。

実験方法はウィルス試験に広く用いられているMDCK細胞に対してティーツリーオイルのほか、ティーツリーオイルの主要成分であるテルピネン4オールやガンマテルピエーネなど複数の成分を分離して個別に投与する方法で行われました。試験ではウィルスに対する作用やウィルスの試験細胞への感染に与える影響、ウィルス感染後に時間をあけて投入されたオイルの作用について検証しています。

実験の結果、ティーツリーオイルそのもの、及びティーツリーオイルの主要成分となるテルピネン4オール(terpinen-4-ol)、そしてティーツリーオイルに含有されるテルピノレーネ(terpinolene)、アルファテルピネオール(alpha-terpineol)にはウイルスを死滅させる事はありませんでしたが、ウィルスの増殖を抑える事によりウィルス感染を防止する効果が確認でしました。またこの作用には細胞への悪影響を与えることはありませんでした。

時間をあけての投与については、ウィルスと同時に投与するもののほか、1時間後、2時間後、4時間後、6時間後、9時間後に投与し24時間後の状況を検証する実験を行った結果、2時間後までに投与したものについてはウィルスの感染防止効果が確認されましたが、それより時間をおいたものについては感染を防止する事ができませんでした。

<出典・データ>
>>>発表内容の原文抜粋ページ(英語)
>>>参考資料:ティーツリーオイルの成分分析表

ーーー

オーストラリアにおいてはインフルエンザに対するティーツリーオイルの効果は経験的に広く知られており、鳥インフルエンザが注目されはじめた2005年の当時のオーストラリア・ニューサウスウェールズ州政府内でも政府としてその効果について科学的な裏付けを行うための本格的な調査を実施することを検討したことがありました。
また、オーストラリアのティーツリーに詳しい専門薬剤師によると、「インフルエンザウィルスへのティーツリーオイルの作用がこの論文の通りであるならば、ディフューザーを使っての屋内へのティーツリーやティーツリーオイル・エクストラクト(テルピネン4オール)の拡散や、マスクに対してオイルを滴下して使用する方法はインフルエンザの感染予防として効果が期待できるということの裏付けとなり得るだろう」と述べています。


論文にある実験ではティーツリーオイル、とりわけその中でも抗菌成分の主要成分となっているテルピネン4オールの効果に注目される結果となりました。
このことはティーツリーオイルのほか、テルピネン4オールを主成分として普通のティーツリーオイルの2倍以上含有する抗菌エッセンシャルオイルシリーズ「メディフレグランス」の有効性をも裏付けるものとも言えるでしょう。

>>>抗菌エッセンシャルオイル「メディフレグランス」のページ
>>>ティーツリーオイルのページ
>>>ティーツリーオイル・エクストラクトのページ

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