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2009年4月28日 (火)

インフルエンザ予防とティーツリーオイル

ティーツリーオイルがインフルエンザ予防に活用できるらしい・・・これは経験的に知られている話ですが、それを科学的に裏付けるデータが論文として発表されていますので、ご紹介したいと思います。

今回の研究結果は2007年3月31日から4月4日までの間にドイツのミュンヘンで開催されたEuropean Society of Clinical Microbiology and Infectious Diseases で発表されました。発表の内容は以下のようになっています。

研究はテルピネン4オールを中心に組成されるティーツリーオイルがインフルエンザウイルス(H1N1型)に対してどのように作用するのかを実験によって検証するというものでした。

実験方法はウィルス試験に広く用いられているMDCK細胞に対してティーツリーオイルのほか、ティーツリーオイルの主要成分であるテルピネン4オールやガンマテルピエーネなど複数の成分を分離して個別に投与する方法で行われました。試験ではウィルスに対する作用やウィルスの試験細胞への感染に与える影響、ウィルス感染後に時間をあけて投入されたオイルの作用について検証しています。

実験の結果、ティーツリーオイルそのもの、及びティーツリーオイルの主要成分となるテルピネン4オール(terpinen-4-ol)、そしてティーツリーオイルに含有されるテルピノレーネ(terpinolene)、アルファテルピネオール(alpha-terpineol)にはウイルスを死滅させる事はありませんでしたが、ウィルスの増殖を抑える事によりウィルス感染を防止する効果が確認でしました。またこの作用には細胞への悪影響を与えることはありませんでした。

時間をあけての投与については、ウィルスと同時に投与するもののほか、1時間後、2時間後、4時間後、6時間後、9時間後に投与し24時間後の状況を検証する実験を行った結果、2時間後までに投与したものについてはウィルスの感染防止効果が確認されましたが、それより時間をおいたものについては感染を防止する事ができませんでした。

<出典・データ>
>>>発表内容の原文抜粋ページ(英語)
>>>参考資料:ティーツリーオイルの成分分析表

ーーー

オーストラリアにおいてはインフルエンザに対するティーツリーオイルの効果は経験的に広く知られており、鳥インフルエンザが注目されはじめた2005年の当時のオーストラリア・ニューサウスウェールズ州政府内でも政府としてその効果について科学的な裏付けを行うための本格的な調査を実施することを検討したことがありました。
また、オーストラリアのティーツリーに詳しい専門薬剤師によると、「インフルエンザウィルスへのティーツリーオイルの作用がこの論文の通りであるならば、ディフューザーを使っての屋内へのティーツリーやティーツリーオイル・エクストラクト(テルピネン4オール)の拡散や、マスクに対してオイルを滴下して使用する方法はインフルエンザの感染予防として効果が期待できるということの裏付けとなり得るだろう」と述べています。


論文にある実験ではティーツリーオイル、とりわけその中でも抗菌成分の主要成分となっているテルピネン4オールの効果に注目される結果となりました。
このことはティーツリーオイルのほか、テルピネン4オールを主成分として普通のティーツリーオイルの2倍以上含有する抗菌エッセンシャルオイルシリーズ「メディフレグランス」の有効性をも裏付けるものとも言えるでしょう。

>>>抗菌エッセンシャルオイル「メディフレグランス」のページ
>>>ティーツリーオイルのページ
>>>ティーツリーオイル・エクストラクトのページ

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2009年4月26日 (日)

タスマニアンラベンダーの香りの秘密

2ラベンダーといっても、その産地によって香りには大きな違いがある事は過去のブログでも何度がお話をさせていただきました。その理由ですが、ラベンダーの品種に加えて土壌などの生育環境や気候など、農園そのものに依存する理由のほか、オイル抽出時の水蒸気温度や圧力、蒸留時間などオイル抽出のための技術的な理由によってもオイルの品質、そして香りには大きな違いを生じさせます。
そして、更にその違いを際立たせているのが熟成です。ラベンダーオイルは抽出直後のものとその後数ヶ月間熟成させてものとでは別物と思えるほど香りが全く異なります。この熟成ですが基本的に「酸化」が進むことにより進行します。「酸化」といいますと精油にとっては絶対に避けなければならないもののように思えますが、ラベンダーやペパーミントなどの一部の精油では適度な熟成(=酸化)が香りに大きな変化を与え、マイルドで豊かな香りを生み出してくれますので、一概に好ましくないというものでもないのです。

Tea Tree Farmsのタスマニアンラベンダーの場合、その農園はオーストラリア国内で最高水準レベルの管理を実施している事で知られており、同時に農園に併設され技術的にもラベンダーオイルの抽出に最適化された蒸留設備で蒸留されていますから、その香りは格段に違ってきます。ラベンダーオイルの本場、ヨーロッパ各国において高く評価され、その生産量の少なさもあり「幻のラベンダーオイル」とまで言われるタスマニアンラベンダーですが、その香りの秘密はこうした優れた農園管理と、その蒸留技術にあったのです。
現在出荷中の1年間じっくりと熟成されたタスマニアンラベンダーはツンとする導入部の香りが他地域のオイルと比較してはるかに穏やかに仕上がっていますから、その背景にあるラベンダー深い部分の香り遮ることなく、嗅覚を満たしてくれます。この違いを知るときっと驚かれることでしょう。

ーーー

1ちなみにこちらの画像は同じタスマニア島にある別のラベンダー農園の写真です。(Tea Tree Farmsの商品を生産している農園ではありません!!) 
雑草が取り除かれることなく生え、花まで咲いていました。この農園からもサンプルにラベンダーオイルを入手してきましたが、やはりオイルの香りも農園同様に不安定な荒れたものでした。

本当に優れたエッセンシャルオイルは優れた農園と優れた蒸留技術者によって生み出される、と言う良い例かと言えるでしょう。

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2009年4月21日 (火)

ティーツリーで爪水虫対策

昨日のブログ記事でティーツリーオイル・エクストラクトを使用しての爪水虫対策についてご紹介しました。ビフォア・アフターの画像を撮影しましたのでご紹介したいと思います。

2009mizumushi
この画像は1月に撮影したものです。爪は波うち、一部は食い込んで痛みを感じるほどです。この画像を撮影する前の2ヶ月間、ティーツリー20%希釈オイルや希釈しないティーツリーオイルを綿棒で直接塗布したのですが、残念ながら状況はほとんど改善しませんでした。
足の親指だけでなく他の指の爪も程度の差こそありますが、ほぼ同じような状況でした。


2009mizumushi2
そして上の画像はティーツリーオイル・エクストラクトを綿棒でほぼ毎日塗布し始めてから約3ヶ月後のものです。まだ爪はすべて生え替わっていないので、先端部分はまだ綺麗ではありませんが、爪の中ほどに「境界線」がはっきりと見えるかと思います。小さな他の指の爪は既にきれいになりました。なお、画像では少し黄色っぽく写っていますが、実際にはこんなに黄色くありません。


爪水虫は大変強いカビの一種が原因とされ、その治療には普通の水虫薬では十分な効果がないとされています。ティーツリーオイルも普通の水虫であれば十分に効果があることが知られていますが、爪水虫には残念ながら歯が立たなかったようでした。
そこで今回、ティーツリーオイルの3倍の抗菌成分「テルピネン4オール」を含むティーツリーオイル・エクストラクト(濃縮ティーツリーオイル)を使用した結果、上の画像のような大変興味深いものとなりました。


【重要なお願い】
これらの使用体験はTea Tree Farmsのスタッフ、およびその家族、関係者が実際に使用しての結果を紹介しています。ただし体質によっては発赤や湿疹が出るケースもありますので、実際に使用される場合には十分にご注意いただき、自己責任でご使用いただきますようお願い致します。Tea Tree Farmsではこれらのオイルの使用によるトラブル・事故については責任を負いません。

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2009年4月20日 (月)

ティーツリー濃縮オイルの活用

Teatree_ex1ティーツリーオイルを特殊な条件の下で再蒸留する事によりその抗菌成分「テルピネン4オール」を普通のティーツリーオイルの約3倍に高めたものが「ティーツリーオイル・エクストラクト(ティーツリー濃縮オイル)」。ティーツリーオイルの「消費大国」であるアメリカでも最近、このオイルを選択する人が増えてきました。特に商品開発に従事する専門家からは高い注目を集めており、今後徐々に、特に健康関連用途においては既存のティーツリーオイルがこのエクストラクトオイルに入れ替わっていくのではないかと予想する専門家もいるほどです。
日本においてもTea Tree Farmsが素材を提供するたかちで既に医療系の国立大学において研究が始まっており、その結果が注目されます。

そしてTea Tree Farmsのお客様にもティーツリーオイル・エクストラクトを選択される方が増えてきました。何より期待されるのはその殺菌・抗菌効果のようです。(※以前にこのブログでご紹介しました「カビで実験 ティーツリーの抗菌効果」においてもその強力な抗菌効果を検証していますのでご参考にどうぞ。)ティーツリーオイルの代替としてお掃除などに活用されているお客様の場合、強力な殺菌効果に加えてティーツリー独特の香りがないため、様々な精油を加えてお掃除と一緒に香りが楽しめると好評です。


スタッフ達とその家族の間でも日常生活においてティーツリーオイル・エクストラクトの色々な使い方を試していますが、その中で特筆したい2つの結果がありますのでご紹介します。

一つ目は虫刺され対策。ティーツリーオイルを虫刺されに使用されている方は多いのですが、私の場合は蚊に刺されると大きく腫れてしまい痒みがなかなか治まりませんでした。ところがエクストラクトを使用しますとひどく腫れることもなく、同時に優れた麻酔作用もあってスッと痒みが治まります。特に洪水寸前までの雨が続き、蚊が大発生中の最近ではデスクの上にこのオイルが欠かせません。

2つ目は爪水虫対策。これはスタッフの子供の1人が感染してしまい、足の爪が曲がって食い込み、ひどい状態でした。爪水虫は普通の水虫よりその対策が難しいため、日本では飲み薬で治療するケースがほとんどかと思います。ただ、この子供の場合は飲み薬は内臓への副作用の可能性が知られていましたので敬遠していました。
以前よりティーツリーオイルを綿棒で塗布していましたが改善せず、1月よりティーツリーオイル・エクストラクトに変更しました。以降ほぼ毎日、エクストラクトを綿棒で塗布しながら3ヶ月が経過しましたが、新しく伸びてきた爪は綺麗に伸び、以前より大幅に改善しました。

このほか、Tea Tree Farmsの関係者がキャンプ中の擦り傷や口内炎対策で使用したケースもありましたが、いずれも良好な結果となりました。ほとんどの場合でティーツリーオイルの代替となる結果(代替以上に優れた結果です)となりました。
ただしその中でイマイチだったのがうがいへの使用でした。ティーツリーオイル・エクストラクトの場合、その成分が大変強いためティーツリーオイル以上に不味く、口に麻酔をかけられたような感触がしばらく残る結果となりました。

ティーツリーオイル・エクストラクト、皆様ならどのように活用されますか?


【重要なお願い】
これらの使用体験はTea Tree Farmsのスタッフ、およびその家族、関係者が実際に使用しての結果を紹介しています。ただし体質によっては発赤や湿疹が出るケースもありますので、実際に使用される場合には十分にご注意いただき、自己責任でご使用いただきますようお願い致します。Tea Tree Farmsではこれらのオイルの使用によるトラブル・事故については責任を負いません。

▽ティーツリーオイル・エクストラクト
25mlボトル   2500円
25ml3本セット 5900円

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2009年4月17日 (金)

ティーツリー液体ハンドソープを作る

Hs_ttwater先週から自作した液体のティーツリーハンドソープを使い始めたのですが、なかなか使いやすいのでご紹介をしたいと思います。

以前より自宅の洗面所ではポンプ式の市販の液体石鹸を使っていたのですが、これがなくなったため、詰め替え用の石鹸を購入してきました。以前はピュアオイルを混ぜ合わせて作っていたのですが、液体石鹸の種類によっては分離してしまうことがあり、使用する前のポンプを振って混ぜ合わせる必要があったため、改善する事にしました。

今回利用したのはティーツリー15%水溶液。水溶液ですからスムーズに石鹸にも混ざります。500mlのポンプに対して水溶液を約30mlほど加えてから詰め替え用の液体石鹸を加えました。石鹸を容器の半分ほど加えた段階で一度ポンプを装着して良く振って混ぜ合わせます。そして残りの半分を加えたあとに更に容器を振って混ぜ合わせました。
この段階で石鹸に含まれるティーツリーオイルの濃度は約0.9%になります。薄いように思えますが、実はこれで日常の殺菌には十分な濃度です。

使用感ですが、分離することなく使えますし、石鹸にもともとあった香りに負けないほど、ティーツリーの香りがしっかりあって「ティーツリー石鹸」を実感できます。

とても簡単に作れますし、同時に十分な殺菌効果が期待できますので皆様のご家庭でもお試し下さい。

▽ティーツリー15%水溶液
http://www.healingstyle.com/pro_ttwater.htm

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2009年4月14日 (火)

ブルーサイプレスオイルの香り

2009bluecypressTea Tree Farmsのオイルの中で、タスマニアンラベンダーと並んで希少なオイルといえばこのブルーサイプレスオイル。魅惑的なブルーのオイルが何よりその特徴です。
「サイプレスオイルの香りなら知っている」とやり過ごしている方もおられるのではないでしょうか? サイプレスの持つ独特の香りを円やかにおさめ、全体に甘みを帯びた香りがブルーサイプレスオイル。ラベンダーオイルに産地によって香りに大きな違いがあるのと同じく、むしろそれ以上に香りに他のサイプレスオイルとの大きな違いを発見していただけることでしょう。

このオイルの素材となっているサイプレスの木にはシロアリに強いという特徴があります。そのため建材としても多用され、実は日本にも外部の木製デッキの材料などとして輸入されています。この特徴はエッセンシャルオイルにも引き継がれ、アタマジラミをはじめ害虫対策としてブレンドでも活用されています。また、オーストラリアのオーガニック酪農農家では牛につく害虫へのスプレーとしても活用されたことがあります。

希少なブルーサイプレスオイルもTea Tree Farmsならよりお手頃な価格でお求めいただけます。
是非一度お試しになりませんか?

▽Tea Tree Farms ブルーサイプレスオイル
http://www.teatree.jp/TTF/bluecypress_product.htm

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2009年4月13日 (月)

足の消臭にティーツリーオイル

ティーツリーオイルの使い方、活用方法についてはメルマガやこのブログでも色々とご紹介をさせていただいていますが、今日は名古屋にお住まいのお客様より「こんな方法で使って、とっても役立っています!」とメールでご連絡をいただきました活用法を皆様にもご紹介させていただきたいと思います。

1.足の消臭に
コットンにティーツリーを滴下し、靴の中に置いています。これをするようになってから、夫の足の臭いがしなくなりました! 消耗は激しくなりますが・・・衛生上良いかな、と思っています。

<Tea Tree Farmsよりのコメント>
ニオイの原因となるのは雑菌というケースが多いですよね。ティーツリーオイルには大変強い殺菌・抗菌作用がありますので、この作用で靴の中の雑菌の増殖が抑えられた結果、靴の中と足のニオイが一度になくなったのではないかと推測しています。靴のニオイ対策だけでなく、足の消臭にまで効果があったという点が魅力ですね。
オイルの消耗は激しくなりますが、Tea Tree Farmsのティーツリーなら100mlの大容量ですから、長くお使いいただけます。


2.生ゴミの臭い対策とカビ対策に
暖かくなってくるこの頃では、生ゴミの臭い対策とよく分からない小さな虫避けに。
そして水回り(特に浴室、排水溝)へのカビ対策に。壁や畳のカビ対策に。
使い方は、原液滴下だったり無水エタノール(or消毒用エタノール)で希釈しスプレーにしたりと至って簡単なので、長く続けられています。

<Tea Tree Farmsよりのコメント>
生ゴミの臭い対策とそこに発生するコバエ対策には実はとっても有効です。精油は高価なので少し躊躇してしまいますが、Tea Tree Farmsのオイルなら大容量で安価ですから使えちゃいますね。
Tea Tree Farmsでも実験をしたのですが、ピュアオイルをゴミに直接1〜2滴ドロップしておくだけでコバエが全く来なくなりました。ティーツリーのほか、レモンティーツリーやレモンマートルなどのオイルでも効果がありました。
カビ対策なら殺菌効果のあるティーツリーやティーツリーオイルエクストラクトもお勧めですね。ティーツリーの香りが苦手なお客様の場合はメディフレグランスシリーズの抗菌エッセンシャルオイルを活用いただくのもお勧めです。


ティーツリーオイルなどエッセンシャルオイルには様々な活用方法があると思います。是非、皆様の活用方法を教えて下さい。
お便り・メッセージをお待ちしています。
▽Tea Tree Farms メール送信フォーム
https://www.teatree.jp/mail/


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2009年4月10日 (金)

イースター・ウォンバット?

2009easter_3オーストラリアは今日10日から13日までイースターで連休になります。日本ではあまり馴染みのないイースターですが、オーストラリアではクリスマスに次いで重要視されていて、今日10日は「グッド・フライデー」と呼ばれ、お店もほとんどお休みです(政府の方針で大型量販店は営業禁止になっています)。
イースターといえばタマゴとウサギの形をしたチョコレートが定番ですが、昨日見つけたものはウサギにしては耳が小さく、少し妙な格好をしています。裏返して説明書きを読むと「イースター・ウォンバット」と書かれていました。
オーストラリア固有の動物「ウォンバット」のイースターチョコなんて、いかにもオーストラリアらしくてちょっと洒落ていますよね。


なお、イースター休暇期間中はオーストラリア郵便もお休みになりますので、イースター期間中に承らせていただきますご注文は14日朝の出荷となります。何卒ご了承下さい。

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2009年4月 9日 (木)

エッセンシャルオイル作りに挑戦!

2009makingeo3
先週末、中古品のオークションで見つけたのがこの浄水器。水を沸騰させて、その蒸気を集めて冷却して蒸留水を作る機械です。蒸留水作りには興味はありませんでしたが、この作業工程はエッセンシャルオイルを作る水蒸気蒸留と全く同じ。ということでお試しサイズでのエッセンシャルオイル作りに使ってみようと考え、落札してきました。新品なら350ドル(2万5千円)のところ、未使用品ながら50ドル(3500円)で入手できました。


2009makingeo1
何のオイルを作ろうか・・・今さらティーツリーでは面白くないということでランタナを選択。その理由はわずか2mlのオイルが日本で5千円もしていたことと、近くにたくさん生えていたこと。ランタナはオーストラリアではあちこちに生い茂っている外来種の雑草で、駆除が追いつかない困った存在です。日本では鉢植えで売られているのですけれど・・・
今回はオイルがたくさん含まれていそうな若葉と花の部分を選択しました。


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バケツ1杯分のランタナを蒸留器に入りやすくするためにハサミで細かく切りました。さて、これでどれだけの量のオイルが採れるのでしょうか?


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蒸留器に入れて、水を500ml加えてスイッチオン。ちなみにこの機械では4リットルの水を処理できます。


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待つこと約15分。最初の水が出てきました。ちゃんとオイルが含まれています! その後40分ほどかけてオイルを含んだ水が出てきます。画像では表面に浮かんでいるわずかなオイルが見えるかと思います。


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そして40分後、蒸留器を止めました。集めた蒸留水にはわずかにオイルが浮かんでいますから、オイルの下にある水をチューブを使って抜き取り、オイルと水を分離します。今回は本当にわずかな量しか抽出できませんでした。上の画像のシリンダー内部の液体はそのほとんどが蒸留水です。表面付近にわずかに黄色みがかかった部分が見えますでしょうか? この部分がランタナのエッセンシャルオイルです。量にすれば、わずか1滴分です。バケツ1杯からわずか1滴。エッセンシャルオイルが「希少なもの」である理由がお分かりいただけるかと思います。
ただ、わずか一滴とはいえ、抽出されたエッセンシャルオイルはとても良い香りを楽しませてくれました。


2009makingeo7
蒸し上げられたランタナの葉っぱ。これは庭の肥料に使いましょう。


ということで、蒸留水製造器を使ったエッセンシャルオイル作りは大成功でした。この規模では皆様にお分けする量は作れませんし、実際にコマーシャルベースでのエッセンシャルオイルの水蒸気蒸留にあたってはその品質を最高のものとするために温度や湿度、圧力などを細かく管理しなければいけませんから、こんなに簡単なものではありません。
ただ、この木からはどんな香りのエッセンシャルオイルが採れるのだろう? と思ったときに試してみるツールとしてはこれから活用できそうです。

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2009年4月 8日 (水)

秋雨で洪水寸前

2009floodここ2週間ほど、雨が続いています。長く降っていて既に地面は十分に湿っている上、激しく一気にまとまった量が降るので、勾配のない場所ではすぐに水がついてしまいます。芝生の上に2センチほど水がついて、日本なら床下浸水といったところでしょうか。
写真は川の様子。走っているクルマから撮影したため少しピンぼけしていますが、水かさが上がっている様子が見えるかと思います。画像の中で泳いでいる人たちが見えますが、あのあたりは普段なら広場になっていてピクニックが楽しめるスペースです。

幸い、今のところは堤防を越えて川の水が氾濫することはなかったため、去年のようにティーツリーの農園がダメージを受けることはありませんでした。しかし、もうしばらくは雨の降りやすい天気になるということで油断できません。

今回、私の自宅では直接的な洪水の影響はないのですが、困ったことが起きています。雨の影響でアリが家の中に入ってくるんですね。雨が降り始める3日ほど前からタマゴをくわえて高い場所に移動し始めている様子を見ていましたので、もしかすると大雨かな、と予想していましたがずばり的中! アリの予知能力に感心しながら、壁や床を徘徊するアリに閉口しています。彼らが入ってくる前に虫除けにレモンティーツリーオイルをスプレーしておけばよかった・・・と後悔することしきりです。

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2009年4月 4日 (土)

オイル? 水溶液? ティーツリー商品の選び方

Tea Tree Farmsはティーツリーのスペシャリスト・専門メーカーですから、ティーツリーオイルだけではなく用途に応じて色々な種類の商品をご用意させていただいています。具体的にはティーツリーオイルのほかに、15%水溶液や20%希釈オイル、石鹸、殺菌・抗菌成分を濃縮したティーツリーオイルエクストラクト、そしてメディフレグランス・ティーツリーオイルなどを開発・販売しています。

今回はこれらの商品について、その用途に応じた商品選びについてご紹介をさせていただきたいと思います。

Tea Tree Farms ティーツリーオイル
この商品はいわゆる「ティーツリーオイル」として一般的に利用されるものです。アロマテラピーのほか、傷の消毒や風邪対策、口内炎対策などといった日常生活上でもっとも多用できる商品と言えるでしょう。100mlのほか50ml、25mlの3種類があります。

ヒーリングスタイル ティーツリーオイル15%水溶液
Tea Tree Farmsの日常生活用品ブランド「ヒーリングスタイル」より発売しているのがこの15%水溶液です。普通のオイルは水で希釈できませんが、この商品なら水を加えて希釈できるため、除菌スプレーを作ったり足湯に使ったりするのに便利です。高濃度のオイルに直接触れる事がありません。1%以上の濃度があれば多くの日常生活用途の場合で十分な殺菌効果が期待できますので、水で10倍から15倍程度に希釈して使用する方法がお勧めです。

ヒーリングスタイル ティーツリー20%希釈オイル
ティーツリーオイルを化粧品グレードの最上級のマカデミアナッツオイルを使って20%まで希釈した商品です。ピュアオイルを使っていて「ちょっと強いな」とお感じの方にお勧めしています。水溶液と違って水溶化するための乳化剤が含まれていない100%天然素材。ニキビ対策やスキンケア、アロマバスなどにも活用できそうですね。(ただし、体質によっては発赤や湿疹が出る場合があります。ナッツアレルギーの方は使用できません。)

ヒーリングスタイル ティーツリーソープ
製造時の重量比でティーツリーオイルを1%含有する石鹸です。一般に販売されているティーツリーソープのオイルの濃度は0.05%から0.1%未満の場合がほとんどですから、特別なソープだということがご理解いただけるかと思います。ノーマルなプレーンソープとスクラブ効果と香りが楽しめるドライハーブ入りの2つのタイプがあります。継続してお使いいただいているお客様が多い商品です。

ティーツリーオイル・エクストラクト
ティーツリーオイルを特殊な条件下で再蒸留する事により、ティーツリーオイルの抗菌効果の源泉となる「テルピネン4オール」を抽出した特殊なオイルです。通常のティーツリーオイルの3倍程度の抗菌成分を含みます。ただし香りはティーツリーのものとは大きく異なります。
この強力な抗菌効果によりディフューザーを使った屋内空間の空気の抗菌や抗菌石鹸作りなど、様々な用途が考えられるかと思います。
ただし成分が大変強いため、一般的なティーツリーオイルの使い方を代替する形での使用はあまりお勧めできません。

メディフレグランス ティーツリーオイル
抗菌を目的にしたTea Tree Farmsのメディフレグランスシリーズ・エッセンシャルオイルの1つです。この商品のベースとなるティーツリーオイル・エクストラクトに最上級グレード「ウルティメートグレード」のティーツリーオイルをブレンドする事により、ティーツリーオイルのもつ本来の香りを楽しみながら、通常のティーツリーオイルの2倍の抗菌成分を含有する商品に仕上げたもにです。ティーツリーオイルの強力殺菌・抗菌バージョンと言ったところでしょうか。


この様にTea Tree Farmsでは様々なティーツリー関連商品をご用意していますので、目的の応じてご活用いただければと願っています。
なお、ティーツリーオイルは大変強い成分を含有していますので、ご使用にあたりましては十分にご注意いただき、自己責任でご使用いただきますようお願いいたします。

※記事中の商品名をクリックしますと各商品の紹介ページをご覧いただけます。


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