« 2008年6月 | トップページ | 2008年8月 »

2008年7月31日 (木)

洪水の影響が成分分析表にも・・・

明日より出荷予定のティーツリーオイル(メラルーカブレンド)の成分分析表を公開させていただきました。今回よりティーツリーオイルの国際品質規格となるISO4730で定められた数字も併記させていただきましたので、比較対象としてお役立てください。

で、今回の成分表を見ていただきますと通常は3%以下の1,8シネオールという成分が今回は5.7%という数字を示しています。一般にこの数字が低いほど良質のティーツリーオイルであるとされているため、ティーツリーに詳しいお客様の場合、「なぜこんなに高いの?」と疑問にお感じになられるかと思います。まずタイミング的に誤解の無いよう、大きな声で申し上げますが、ティーツリーオイルが従来のタイプからメラルーカブレンドになったことには全く関係していません。

では、何が理由かということですが、実は今年1月から2月頃にかけて起きた洪水の影響を受けてのものになります。この洪水によりオイルが抽出される部分となる枝や葉が枯れてしまったため、収穫できないまま多くのティーツリーが伐採されてしまいました。しかし根っこは生きていますから、地面から10センチほどのところで伐採すればまた再び伸びてくるのがティーツリーの生命力の強さです。
本来は1年ほど経過してから収穫すれば良いのですが、現在ティーツリーオイルそのものが洪水の影響で品不足、逼迫していることもあり、この半年ほどの間で伸びてきた葉から今回のオイルを抽出する事になりました。
まだ色に赤みの残る若い葉にはこの1,8シネオールという成分が通常より多く含まれます。その結果、今回のオイルには通常より高い数値が記録された、というわけです。つまり今回の数字は「若葉の象徴」とも言えるでしょう。

とはいえ、1,8シネオール以外の成分は高いグレードのオイルとして良好な数値ですからご安心ください。むしろ洪水の影響による品不足の影響で何よりオイルの鮮度が格段に良いため、香りの面では澄んだ香りが楽しめ、むしろ今回はアロマにお勧めとも言えます。

画一的に生産される工業製品とは違って、ティーツリーオイルの場合は毎回少しずつ香りに違いがありますが、一期一会で楽しんでいただければ嬉しく思います。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年7月30日 (水)

新しいティーツリーオイルについて

8月1日よりティーツリーオイルが新しくなります。新しくなるとはいえ、プレミアムグレード同等の品質の高さや鮮度はそのままで、使い方も従来のティーツリーオイルと全く変わりません。


では、何がどう違うのでしょうか、ということで少し詳しくご説明させていただきます。
新しいオイルは「Melaleuca alternifolia」に加えて同じメラルーカ種の樹木である「Melaleuca quinquenervia」の特殊なケモタイプオイルをわずかに加えたメラルーカブレンドオイルになります。

今回の新しいオイルですが、従来のままのオイルではオーストラリア郵便の定める新しい基準を満たす事ができないことから、この条件をクリアする事を目的にしています。そのため従来のティーツリー「Melaleuca alternifolia」の持つ香りや各種効果などへ影響を及ぼすことなく、同時に航空郵便輸送の為の条件を満たせる特別なレシピを採用させていただくことになりました。もちろん新しい商品にもエッセンシャルオイル以外には何も含まれていませんので、安心してお使いいただける高品質なピュアエッセンシャルオイルであることは従来と全く変わりありません。(ティーツリーオイルの品質規格であるISO4730で定められた成分数値も問題なくクリアしています。)

実はこの特別なレシピのオイルは既に10年前よりより規制の厳しかったアメリカなどに輸出されており、十分な実績のある商品ですから、この点でも安心してご使用いただけるものであることがお分かりいただけるかと思います。

ということで、新商品も従来通り、普通のティーツリーオイルとしてそのまま安心してお使いいただけますので、引き続きご愛顧いただきますよう宜しくお願い申し上げます。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年7月28日 (月)

まもなく出荷再開です!

今回の出荷停止についてですが、先ほど審査結果が通知され多くの商品で出荷の許可を得ることができました。今後、24時間以内に商品のご注文受付を再開させていただきます。

なお今回、許可が得られなかった一部の商品につきましては残念ながら廃止とさせていただきますことをあわせてご報告申し上げます。

また、ティーツリーオイルにつきましては航空輸送のための基準を満たす為に商品の仕様が一部変更になります。従来と全く同じようにお使いいただける安全で高品質な商品ではございますが、念のため詳細につきましてページ上でもご説明をさせていただきますので、お求め前にご一読いただきますようお願いいたします。なお、この商品の出荷は仕様変更のための準備期間により次週よりの出荷を予定しています。

今回の約2週間に及ぶ出荷停止によりお客様にご迷惑をおかけしましたこと、スタッフ一同深くお詫びを申し上げますとともに、停止期間中にメール等にて多くのお客様、関係者の皆様方より暖かいメッセージやご支援を賜りましたことに深く感謝・御礼申し上げます。

Tea Tree Farms スタッフ一同

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年7月25日 (金)

オーデコロンの香りのミント

Edc_mint今日、いつも買い物に行っているスーパーマーケットで見つけたのが写真のミント。その名前は「オーデコロン・ミント」といいます。オーストラリアのスーパーでは野菜売り場でしばしば植木鉢に入ったハーブが売られています。なぜか、一緒に日本の水菜(ミズナ)も売られていました。鍋に入れる野菜ですよね。これってハーブ?

ということで、このミントを早速購入してきました。葉をちぎって早速香りを嗅いでみると・・・本当にオーデコロンの香り。かつて日本で働いていたときの会社の上司を思い出してしまいました。調べてみるとオーデコロンミントはスペアミントと他の種類のミントの自然交雑種なのだそうです。偶然が生み出した不思議な香りの一致です。おそらくこのミントから精油を抽出するとオーデコロンのような香りになるのでしょうね。

とりあえずはオーストラリアは今、真冬ですのでしばらくは屋内で育ててあげて、春になったら庭に植えてみたいと思います。
とはいえ、育ててみたとしてこのハーブの使い道は??? 食卓の料理にオーデコロンの香りっていうのはちょっといただけませんし。。。どうしましょう・・・

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年7月22日 (火)

トウモロコシ農園に行ってきました

Corn2Corn3
今日は知人のトウモロコシ農園でハーベーストをするので見に来ないか、と誘われ見学に行ってきました。農園は川沿いの湿地帯にあり、周囲にはティーツリーやサトウキビの畑も。舗装された道から離れて数キロ行ったところにこの農園はありました。
実は行くまで知らなかったのですが、トウモロコシと言っても、粉にしてコーンチップスやコーンスターチなどを作る為の品種なので、畑は枯れたトウモロコシが突っ立っている状態。緑の繁るスイートコーンの畑をイメージしていたので、少しビックリでした。しかし、トウモロコシってよく考えればたしかに「野菜」としてではなく、「穀物」として食べるが事が結構多いですよね。畑には1メートル間隔ほどで一列になってコーンが植えられていました。

Corn4Corn5
収穫は巨大なフォークリフトのような機械で行われます。機械の先端にはバリカンのようなカッターが装着されていて、トウモロコシを幹から切り取ります。これが機械に入って、その後に何がどうなるのか私には理解できませんが、皮が剥かれて、芯から外れたコーン粒がこの機械の運転席の後ろにある荷台に集められる仕組みです。ちなみにはぎ取られた皮と芯、そして幹の部分は細かく刻まれて、機械の背後から勢いよく排出されます。なので機械の後ろはかなりホコリっぽい状態。ちなみに今回乗せてもらった機械は運転席がガラスで覆われてエアコン付きですからなかなか快適でしたが、窓さえない機械もあるので、こんな場合はホコリと騒音とで大変なのだそうです。
Corn1
この農園ではトウモロコシ以外にも大豆を生産していて、大豆の収穫にも先端のバリカン状のカッターを交換する事によって同じ機械が使えるのだそうです。
ただ、畑の一角には収穫の跡もない全くの荒れ地がありました。これは先日の、多くのティーツリーの畑を冠水させたあの洪水で被害にあった場所でした。この畑の場合はごく一部の被害で済みましたが、近所の農園では200エーカー(約24万坪)の農園の80%近くが冠水し収穫ができなくなってしまったそうです。
オーストラリア内陸側では水不足・旱魃で作物ができず、ここでは洪水で作物ができず・・・なかなかうまくいかないものです。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2008年7月21日 (月)

ディフューザーを使って風邪対策

このたびの出荷停止によりお客様にご迷惑をおかけしております事、お詫び申し上げます。
現在、出荷再開に向けた書類手続きを進めている最中です。具体的な出荷再開の日程等に目処がつき次第、このブログやホームページでご案内をさせていただきます。
宜しくお願い致します。

ーーー
ここからが今日のブログの話題です。

オーストラリアでは今、インフルエンザが流行中です。今頃?と思うなかれ。こちらは冬ですから南半球と北半球を置き換えていただければ納得いただけるのではないでしょうか。
実はかくいう私もインフルエンザかどうかは分かりませんが、風邪をひいてしまって喉の痛みと鼻のグズグズに困っています。で、活躍しているのがディフューザー。仕組みは超音波式の小さな加湿器のようなもので、コップ一杯程度の水とお気に入りのエッセンシャルオイルを数滴加えてスイッチを入れれば、超音波の霧でそれを部屋中に拡散してくれるというものです。

で、今このディフューザーで使っているのがティーツリーの濃縮オイルです。先日のメールマガジンでもご紹介したものですが、特殊な条件下で水蒸気蒸留をする事によってティーツリーの持つ殺菌成分の源泉となるテルピネン4オールを高濃度で抽出したもので、通常のティーツリーの3倍ほどの濃度になります。これほど強力なものだと、妙に香りが強かったり、刺激があったりするかと思いきや、逆に普通のティーツリーオイルよりも遥かに穏やかなのでビックリしました。香りは残念ながら森を思わせる、あの素敵なティーツリーの香りにはほど遠いものの、香り自体がとても穏やかなので、他のオイルをブレンドすれば芳香と強力な殺菌効果の両立が可能になるスグレモノでした。
リビングではペパーミントやレモンティーツリーと、そして寝室ではラベンダーオイルとブレンドをして使っています。

このオイルの効果なのか、熱を出して寝込む人が多い中で私と家族はとりあえず「風邪っぽいね〜」という程度の症状で収まっています。が、落ち着くまで、もうしばらく「実験」は続きそうです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年7月16日 (水)

一部商品の出荷停止について

Tea Tree Farmsでは7月15日付でエッセンシャルオイルなどの一部の商品の出荷を停止させていただきました。

これにつきましては従来、オーストラリア郵便より一定の条件を満たした場合での出荷を認めるとの見解をいただき、その条件を遵守する形で商品を出荷しておりましたが、このたび規則運用の見直しにより一部商品の出荷を停止するよう指示を受けた事によります。

今後、商品毎に個別に審査を受けながら出荷の再開にむけた準備を進めさせていただいております。また、一部の商品につきましてはお客様に安心してご利用いただける品質を維持する事を絶対条件に商品内容の見直しを含めて早急に対応すべく準備を進めさせていただきます。

出荷再開までの今後の進捗につきましてはTea Tree Farmsのホームページ、及びこのブログを通じて随時お客様にご報告をさせていただく予定です。

今回の出荷停止によりお役様にはご不便をおかけ致しますが、何卒ご理解を賜りますよう宜しくお願い申し上げます。

| | トラックバック (0)

2008年7月10日 (木)

ティーツリーは希釈して使うのがコツ

優れた殺菌効果で知られるティーツリーオイル。そのため怪我の殺菌や口内炎対策、水虫対策などに使っているお客様が多くいらっしゃいます。
そこで今回はティーツリーオイルを使う際にちょっと考えていただきたいお話。

オイルは濃度が高いほど殺菌力が高いであろうということは容易に想像がつくことかと思います。ですが、こうした用途に本当にこれだけ強い殺菌力が必要なのか、という視点で考えてみますと、実は10%程度の濃度でも十分な殺菌力を持っているのがティーツリーオイルなのです。むしろ成分の強いティーツリーオイルを希釈しないままに使うと肌が赤くなったり、湿疹を伴うスキントラブルを引き起こす可能性があるのです。

実際、ティーツリーの国オーストラリアでも一般家庭において多用されているのはピュアオイルではなく15%から20%程度に希釈されたオイルです。
また、日本にある医療系大学の実験においてもティーツリーオイルを約1%の濃度にしたマウスウォッシュで口内雑菌を十分に退治することができる事が確認されています。

高濃度で使用するほど高い効果があるように思えてしまいますが、実際はそうではありません。実際には適度に希釈をして使う方がより安全に十分な効果を得ていただくことができるのです。

このことから、こうした用途でティーツリーオイルをお求めのお客様にはピュアオイルではなくヒーリングスタイルの20%希釈オイルがお勧めです。

▽ヒーリングスタイル20%希釈オイル
http://www.healingstyle.com/pro_teatree20.htm

その他、ご自宅で希釈される場合にはキャリアオイルのほか、オリーブオイルなどの食用油(かなりベトベトしますが・・・)やアルコールを使って希釈する方法もあります。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年7月 4日 (金)

レモンティーツリーソープを販売開始

Ltsoap
本日より、レモンティーツリーソープの出荷を開始しました。
レモンティーツリー石鹸はヒーリングスタイルの新商品です。オイルに加えてレモンティーツリーのドライハーブも加えました。また、スキンケア効果を高める為にマカデミアナッツオイルも同時に配合し、使いやすい石鹸に仕上がっています。

レモンティーツリーの石鹸というのは実はオーストラリアでもかなり珍しい石鹸になります。その理由は同じレモン系の香りのハーブ石鹸としてレモンマートル石鹸が先行しているためかと思います。またレモンティーツリー自体がオーストラリアにおいても、専門家以外にはあまり広く知られていないという事も関係していると言えるでしょう。

実はTea Tree Farms内でも今回の商品開発の際にレモンマートルを採用すべきか迷いがありました。しかしレモンマートルには強いレモン系の香りがあるものの、その成分が大変強いためスキンケアという面で不安がありました。対してレモンティーツリーは香りの面でレモンマートルより甘みがあり、成分上も穏やかため、今回こちらの採用を決定しました。
それに加えて、レモンマートルの石鹸は他社さんでも既に作っていますから、今回はTea Tree Farmsらしいユニークな商品と作ってみよう、という思いもありました。

レモン系のスッキリした香りはこれからの季節に最適です。是非お試し下さい。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年7月 3日 (木)

吸血ダニにかまれてしまいました

昨夜、オーストラリアで「ティック」と呼ばれる、吸血ダニにかまれてしまいました。体調1ミリほどのこの吸血ダニ、冬の時期に活発に活動しますので今がシーズンになります。
服についたものが少しずつ移動して、体の暖かいところを好んでガブリと頭部を皮膚に食い込ませて吸血してきます。そのため、かゆみを感じで気がつくのはほとんどが真夜中になります。

今回もかゆみを感じたのが真夜中。朝になってチェックをするとしっかり「ガブリ」とかまれていました。噛まれると先の細いピンセットで取り除く事になるのですが、困るのが「体の暖かいところ」を好む性質。足や腕ならともかく、男女構わず、パンツの中のプライベートな部位を好みますので、自分では手が届かないような事も・・・。今回もお尻の尾てい骨のすぐ下という、体をねじっても絶対に見えないような場所で、妻にお願いして取ってもらいました。いつも「一人暮らしの場合はどうするんだろう?」と常々疑問に思っています。

噛まれてしまった後には強いかゆみが伴いますのでティーツリーオイルが欠かせません。ちなみに、吸血ダニを取り除かない状態でティーツリーオイルを上から塗布しますと、苦し紛れに多量の毒素を出すので、さらに症状が悪化します。必ず取り除いてから塗布するのがポイントです。

なお私の場合、先日、首のリンパ腺の上を噛まれてものすごく腫れてしまいました。体質なのかもしれませんが、噛まれた箇所が数日間、熱を持って結構大変でした。たかが1ミリの虫ですがすごいものです。

冬(日本の夏)の時期、オーストラリアを旅行される方はこの吸血ダニのティックにご注意ください。特に森林でのハイキングや芝生の上で直接寝転ぶような場合によく噛まれます。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2008年6月 | トップページ | 2008年8月 »