「ユーカリオイル」って何のオイル?
オーストラリアでも「ユーカリ」、「ユーカリプタス」とだけ書かれた精油の瓶を時折見かけます。これって何のオイルでしょう???
もちろんユーカリオイルなのでしょうがユーカリには様々な種類があって、それぞれから全く成分も香りも違うエッセンシャルオイルが抽出されています。これらを全てひとくくりにして「ユーカリオイル」というのでは、あまりにも乱暴な区分ともいえます。
一般に「ユーカリオイル」という名で売られているのはグロブルス種のオイルです。中でも安価な中国産のオイルが中心です。ツンと刺激のある独特の香りですね。しかし時折、そんな期待を嬉しくも裏切ってくれるオイルがあります。
私が「ユーカリオイル」とだけ書かれたボトルを手にして一番驚かされた香りはカンガルーアイランドのユーカリオイルでした。このオイルはこの島に生えるシネオリフォリア種のユーカリから抽出されたオイルです。この島の人にとっては当たり前の香りなのかもしれませんが、刺激が少なく、ウッディー名香りの強いこのオイルは一般に「ユーカリオイル」として知られている香りとは明らかに異なります。
また、ある日本の新聞記事では「ユーカリオイルには虫よけ効果があり・・・」と書かれていました。しかしグロブルス種のユーカリには虫よけ効果はありません。この場合のユーカリオイルとはシトリオドラ種のことと思われます。Tea Tree Farmsではレモンユーカリの名で取り扱っています。
とまあ、一口にユーカリオイルと言っても様々。Tea Tree Farmsの場合は全てオーストラリア産でグロブルス種、ラディアータ種、シトリオドラ(レモンユーカリ)種、シネオリフォリア種(カンガルーアイランド)、ブルーマリー種、シュタイゲリアナの6種類の取扱があります。成分表を公開していますので比較していただければお分かりと思いますが、その成分構成も様々。そして香りもそれぞれに全く異なります。
お手元に「ユーカリオイル」をお持ちのお客様は、そのユーカリがどんな種類のユーカリなのかをちょっと意識して楽しんでみられてはいかがですか?
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