サンダーストームのルート
ここ2週間ほど、毎日サンダーストームと呼ばれる雷を伴った嵐が夕方になるとやってきます。夏の風物詩とも呼べるこのサンダーストーム、日本語に訳しますと「夕立」なのですが規模の上では台風並みの雨と風になります。直撃を受けるとユーカリの木の枝が散乱して通行止め(公式な通行止めではなく、倒壊した木で物理的に通れなくなる)も珍しくありません。
当ファーム近郊では主に3つのルートがあって、嵐はそこを辿ってやってきます。特に内陸側に大きな山があるわけではなく、山間の風の流れではルートのできる事が明快に説明できない状況の中、先日面白い話を聞いてきました。実は当ファームのあるこの界隈は過去には大きな火山があった火山地帯で磁気が影響しているということ。これは航空写真を見れば一目瞭然で、現在残るマウント・ウォーニングと呼ばれる山を中心に、大噴火で吹き飛んでしまった山の大きなクレーターが見えます。この「元」火山から大量の磁気を含んだ地層が雷雲の電気と反応してルートが決まるのだそうです。
幸い、当ファームのオフィスのある地域はルートのはずれにあり、直撃を受ける事はまれですが、時折電話や電気が不通になります。畑のある地域にはここ数日、毎日のように嵐が来ています。冬場の洪水、夏場の旱魃、そしてこの時期の嵐。これらを乗り切るティーツリーの木は本当にたくましいですね。
| 固定リンク
| コメント (0)
| トラックバック (0)